車椅子でも安心して参拝を 高校生らが利用者をサポート 伊勢神宮内宮

【玉砂利の参道で車椅子利用者をサポートする高校生ら(同プロジェクト提供)】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮内宮で4日、地元の高校生ボランティアが、車椅子を利用する参拝者をサポートする取り組みが開かれた。

市民有志でつくる「車いすde伊勢神宮参拝プロジェクト」が企画。地元の高校生ら約60人が参加し、車椅子利用者15人を介助した。

高校生は3、4人のグループに分かれ、車椅子利用者をサポート。玉砂利の参道では、車輪がスムーズに動くよう車椅子の前輪部分にタオルを引っかけ、車体を支えるようにして前進した。正宮前の石階段では、一段ずつ慎重に車輪を持ち上げたり、車体を担いだりして上った。参拝した利用者らは、笑顔をみせ喜んでいた。

取り組みは、車椅子でも安心して参拝してもらおうと、平成24年に始まった。今回は初めて、高校生が主体となって取り組んだという。プロジェクトの黒田健代表は「生徒たちにはこの経験を通じ、困っている人を手助けする気持ちや、自ら考えて行動する力をつけてほしい」と話していた。