【いなべ】東海地方を拠点に活動しているプロ吹奏楽団「かるクラ・ウィンドオーケストラ」のコンサートが3日、三重県いなべ市北勢町阿下喜の北勢市民会館であった。奏者と客席の距離が近く、迫力のある演奏で約300人の聴衆を引きつけた。
市芸術文化協会が開き、今年で6回目。米国の作曲家ジェームス・スウェアリンジェンの曲をはじめ、映画音楽や人気ドラマのテーマ曲、昭和演歌メドレーも取り入れ、幅広い年代の観客を楽しませた。
コンサートの開催に併せて、プロの演奏家から直接指導を受ける「クリニック」が9月とコンサート前日の2回、市内で開かれ、参加した同市の中学・高校の生徒や市民計約40人との合同演奏も披露された。
クリニックに参加した、いなべ総合学園高校2年の伊藤蘭さん(16)は、吹奏楽部の部長を務め、パーカッションを担当する。「自分が出す音と全く違う! 練習方法を見直して、少しでもプロの演奏に近づきたい」と話した。