【亀山】三重県亀山市関町の旧東海道五十三次47番目の宿場町「関宿」街道で3日、「第37回東海道関宿街道まつり」(同実行委員会・服部亜樹会長)があった。市内外から約8千人(主催者発表)の人が訪れ、祭りを楽しんだ。「かめやま文化年2024」関連事業の一環。
来賓あいさつで櫻井義之市長は「関宿は江戸時代、東海道の宿場町として栄え、現在、旧東海道のほとんどの宿場が旧態をとどめない中、往時の町並みの姿を色濃く残し、全国的にも注目されている」とし、「この美しい町並みを心に刻み、秋の関宿を満喫してください」と話した。
祭りは、重要伝統的建造物群保存地区「関宿」の東の追分から関地蔵院までの約1キロの街道を7団体の行列が順次スタートした。
蓑田弘大三味線一座の三味線道中を先頭に、市立関小児童らが小坊主に扮(ふん)した一休さんの「子ども時代行列」、亀山ミュージカル20周年を記念した「ヤマトタケル行列」が続いた。
さらに、「関ふれあい音頭一行」、徳川家康など江戸時代に街道を歩いた「時代行列」のほか、木崎山車保存会による「関の山車」がおはやしに合せて唄いながら関地蔵院を目指す巡行を、多くのアマチュアカメラマンがシャッターを切っていた。
関地蔵院境内では、伊賀と甲賀の忍者隊による「忍者ショー」やヤマトタケル一行がパフォーマンスショーを披露した。イベント最後には、お菓子のばらまきもあった。
一方、祭りを盛り上げるため、街道沿いに設けた「手裏剣体験」では、子どもらが忍者の気持ちになって、手裏剣投げを楽しんだ。
服部会長は「天候にも恵まれ、関宿街道が人であふれるほどのにぎわいでした。また、関宿を訪れて、重伝建地区の景観を楽しんで」と祭りを見守っていた。