後半3分で四日市工に26点差をつけられていた朝明。FW陣を中心に得点を重ねて後半24分までに同点に追いつき、両校優勝に持ち込むと、抽選の結果、史上最多となる13大会連続の花園切符を手にした。
0―26で迎えた後半4分、FL中西がこの試合初トライを決めると、主将も務めるナンバー8伊藤の3連続トライで試合終了まで6分で同点とした。
BKを中心に得点する四日市工に対し、接点勝負に持ち込むため徹底的なフィジカル強化を図ってきた。決勝前半戦も相手主力に走られはしたが「敵陣で主導権を握れていた」(保地監督)
「後半になれば四日市工のFWも疲れてくる。相手が消耗するまで前半から体をがんがん当てていった」と話す伊藤主将は「皆を花園に連れて行けて良かった」と安堵(あんど)の表情だった。