【四日市】三重県警四日市南署は1日、テロ対策四日市南地区パートナーシップ企業の近畿日本鉄道と連携して、同市安島の近鉄四日市駅でテロ対策合同訓練を実施した。駅構内における不審物撤去と防護盾訓練などを通して、非常時の対応や連携を確認した。
署員と駅員、鉄道警察隊、機動隊ら30人が参加。訓練は、ホームに不審物があるとの想定で実施。不審物を発見した乗客からの知らせを受け、駅員が確認、上司に緊急通報し、乗客の避難誘導とともに110番通報、警察官と連携してホームを規制した。防護服を着けた爆発物対策部隊員が機械を使って爆発物と認定し、マジックハンドを用いて収納容器に入れて撤去した。
防護盾の取り扱い訓練もあり、署員の指導で駅員らは盾の構え方や間合いの取り方など、凶器を持った不審者の制圧方法を学んだ。島田久男副駅長は「警察との連携で、異常時に落ち着いた行動ができるよう学ぶことができた」、同署警備課長は「小さな気付きを大事に、訓練を警察官臨場までの対応に生かしてほしい」と、それぞれ語った。