伊勢新聞

地域発展や研究で強力 鈴鹿市、愛知大と包括協定 三重

【協定書を手にする広瀬学長(右)と末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市と愛知県豊橋市の愛知大学(広瀬裕樹学長)は1日、連携と協力に関する包括協定を締結した。市が愛知県の大学と同協定を締結するのは初めて。同大との連携は桑名市に次いで県内2例目となる。

相互の資源を活用した連携強化により、地域社会の発展や研究活動の促進、人材育成に寄与するのが狙い。同大はこれまでに34の自治体や企業と同様の協定を締結している。

両者の具体的な取り組みとして、来年度中をめどに、学内アンケートや学生との意見交換を基にした「若者の市内定着に向けたシティプロモーションの調査研究」を計画しているという。

この日は鈴鹿市役所で協定締結式があり、末松市長は「愛知県内の大学と連携関係を構築できることは非常に有意義。学生のUIJターンなど、人口減少対策面からの取り組みが一層推進できるなどの効果が期待できる」、広瀬学長は「協定締結により、教育や地域貢献人材育成に大きく寄与し、『もっと豊かで活力あるまちづくり』を作り出す契機になることを願う」とそれぞれあいさつし、協定書に署名した。