津市長「重く責任を感じる」 職員2人詐欺疑いで 三重

【定例記者会見で職員の詐欺事件について話す前葉市長=津市役所で】

【津】三重県津市の前葉泰幸市長は1日の定例記者会見で、水道修繕工事で市上下水道事業局の職員2人が業者に工事を偽装させ、業務委託料11万円をだまし取らせたとする問題について、「重く責任を感じている」と述べた。その上で、職員の法令順守の徹底や業務体制の見直しなどを進める考えを示した。

前葉市長は「担当の職員に任せすぎていたことなど、組織としてのチェック機能が十分に働かず、職員の違法行為を阻止できなかったことは市長として重く責任を感じる」と話した。

市では自治会問題を受け、市公正公平な市政の確保に関する条例を制定し、内部統制室を設けるなどして職員に法令順守の徹底を求めてきたが、今回の事件が発生した。

市長は「条例を制定し、法令順守を徹底している中で、法に触れる行為があったことは申し訳ない」と強調。「あらためて公平、公正な市政を厳正に行うよう幹部らにも徹底した」と述べた。

市は29日、職員2人と業者を詐欺の疑いで津署に被害届を提出、受理された。