伊勢新聞

「行かなくてよい」「待たなくてよい」「書かなくてよい」目指す 明和町、子育ての手続き18件DX実証開始

【子育てDXアンバサダーを委嘱する下村町長(左)=明和町中村の三重明和インキュベーションセンターで】

【多気郡】明和町は30日、同町中村の三重明和インキュベーションセンターで「子育てDX(デジタルトランスフォーメーション)実証プロジェクト」の開始式を開いた。子育て関係の手続き18件についてデジタル化した。

総務省が推進するマイナンバーカードを活用した「自治体フロントヤード改革モデルプロジェクト」に同町が選定され、デジタル申請や来庁時予約システムを取り入れる。同町や紀北町など全国の12自治体が選ばれ、明和町は人口1万人以上5万人満人未満の団体モデルとされている。

町役場への出生届の提出や保育施設の申請など子育て関連18件について「行かなくてよい」「待たなくてよい」「書かなくてよい」を目指す。

また、システムの立ち上げで助言し、検証と利用促進に当たる「子育てDXアンバサダー」として町民四人を下村由美子町長が委嘱した。

下村町長は「妊娠や出産の手続きが自宅でデジタルで完結する。仕組みを町民と一緒になって共に作りあげていく」と話した。