伊勢新聞

高齢者見守り、健康増進で協力 尾鷲市と第一生命が連携協定

【協定書を交わす加藤市長(右)と尾崎支社長=尾鷲市役所で】

【尾鷲】尾鷲市と第一生命保険(東京都)は31日、高齢者などの見守りと健康増進で協力する連携協定を結んだ。同社は戸別訪問などを通じて住民の健康状態を確認する。同社が県内で協定を結ぶのは、県と9市町に次いで11例目。

市によると、高齢者らが住み慣れた地域で、安心して健康に暮らせるよう、日常業務の一環として戸別訪問などを実施する同社の依頼を快諾して実現。市は9月1日時点で高齢化率が約46%、全世帯に占める高齢者単身世帯も22%に達する。

協定では、市高齢者等見守り通報ガイドラインに基づき、戸別訪問などで高齢者らの異変や生活の困りごとを発見した場合、市や警察に通報するほか、がん検診や生活習慣病予防などに関する事業の情報を住民に提供することを確認した。

この日、市役所で締結式があり、同社三重支社の尾崎好伸支社長と加藤千速市長が協定書に署名した。加藤市長は「高齢者の地域社会からの孤立を防ぐ仕組みづくりは大事」と感謝。尾崎支社長は「どう役立てられるかを模索し、より深く貢献したい」と話した。