【津】小児病棟で病と闘う子らに花火でエールを送る「スマイル花火プロジェクト」がこのほど、三重県津市内であり、企業や個人の寄付を原資に500発を打ち上げた。
同花火は自身の息子を急性リンパ性白血病で亡くした津市の寺際伸一さん(50)が立ち上げたボランティア団体「スマイルカレンダープロジェクト」が主催。コロナ禍であらゆるイベントが中止になる中、子ども達が楽しめるようにと令和2年に始め、年1回三重大病院近くの町屋海岸で打ち上げている。
打ち上げは今年5年目。賛同者は年々増えており、現在25企業が協賛し県内96カ所に募金箱が設置されている。
打ち上げ当日は団体メンバーとボランティア計約20人が参加。午後7時半から約15分間、思いのこもった花火が夜空を彩った。打ち上げ後1分間、病院の子ども達はペンライトを、海岸側は懐中電灯を振って思いを共有した。
寺際代表によると、保護者から「応援してくれる人がいると分かり、頑張ろうと思った」や「わが子がはしゃぐ声が聞けた」などの感想が寄せられたといい「多くの方々の協力のおかげ。喜んでもらえているので、続けていきたい」と話した。