【鈴鹿】三重県鈴鹿市飯野寺家町の市立図書館でこのほど、市内の公立中3校の中学生が選んだおすすめの68冊を「推し本」として本棚に並べた。11月30日まで。
同館初の取り組みとして27日から始まり、初日午前にはそのうち約40冊が貸し出されるという人気ぶり。中村仁美館長は「司書ではなく現役中学生が選んだ本ということで視点も違い、来館者の注目度が高い。若い世代にも読書の楽しみを知ってもらえれば」と話した。
同世代のおすすめ本を知る機会を提供することで、若い世代の読書意欲向上につなげるのが狙い。同館が市内の全市立中学校10校に参加を呼びかけ大木中、千代崎中、白子中の3校が協力した。
生徒らが選んだ「推し本」は、各校でテーマを決めて、同館が所蔵する書籍リストの中から選んだ。大木中は「食」に関する15冊、千代崎中は「過去と今をつなぐ歴史ロマン」に関する30冊、白子中は「現役白子中学生の推し本」の23冊で、図鑑から小説まで、幅広いジャンルの本が並ぶ。29日は本棚に27冊が残っていた。
参加校は期間内に増える可能性がある。