伊勢新聞

木村選手「夢」の大切さ熱弁 フェンシング元日本代表、熊野・金山小で

【経験談を基に夢を持つことの大切さを熱弁した木村毬乃選手=熊野市金山町の市立金山小学校で】

【熊野】フェンシングサーブル元日本代表、木村毬乃選手(31)が28日、熊野市金山町の市立金山小学校を訪ね、日本サッカー協会(JFA)の事業「夢の教室」で講師を務めた。五年生42人に夢を持つことの大切さなどを熱弁した。

市によると、同事業は平成18年に始まり、市では平成30年から五年生を対象に毎年実施している。JFAから「夢先生」として派遣された木村選手は、児童らと体育館でボールを使った鬼ごっこをし、教壇で自身の夢や経験談を語った。

講義では、競技を始めたきっかけや成功、挫折などをグラフを描いて説明。「目標に届かなかったが、今まで頑張ったことで人生は宝物に変わった」とした上で「みんなはダイヤの原石。夢に大小はないので、自分の思いを大切に」と話した。

講義後、児童らは夢や目標を「夢シート」に書いて発表。「サッカー選手になって日本一のストライカーになる」「ゲーム会社で新しいキャラクターを作る」などと力強く宣言した。シートは木村選手のコメントとサインを入れて返却する。