【伊勢】三重県伊勢市のワイナリー「伊勢美し国醸造所」は、今年収穫された伊勢志摩地域産のブドウだけで仕込んだ新酒「美し国ヌーヴォー2024」を来月1日に発売する。
玉城町の契約農家で栽培された「デラウエア」と、南伊勢町産の「甲州」を使用した白ワイン。猛暑でブドウ栽培に影響はあったものの、果実が熟成しワイン造りに適したブドウが育ったという。小粒で甘味が強く生食用として知られるデラウエアをベースに、さわやかな酸味の甲州をブレンドし、低温でゆっくり発酵させることですっきりとした味わいに仕上げた。甘い香りと豊かな酸味、新酒らしいフレッシュな飲み口が特徴で、伊勢志摩の食材や根菜の煮物、天ぷらといった和食との相性がいい。
280本限定。750ミリリットル、3960円(税込)。オンラインストアの先行予約販売分は、すでに完売。11月1日から、ワイナリー併設のワインショップ「斎庭(ゆにわ)」や、市内の土産物店「五豊美」で数量限定で販売する。県内の飲食店やホテルなどでも味わうことができる。また、11月1―3日は、ワイナリー併設の飲食店来店者を対象に、1人グラス1杯を振る舞う。
江頭篤彦総支配人(37)は「伊勢志摩産ヌーヴォー(新酒)が、毎年この時季の伊勢の風物として定着していけばうれしい。伊勢志摩の食材と合わせて楽しむワイン。地元の人も訪れる人にも味わってもらい、お酒を通じた地域活性につなげたい」と話していた。
問い合わせは同醸造所(正午―午後6時)=電話0596(27)5050=へ。