【南牟婁郡】三重県紀宝町鵜殿の旧鵜殿保育所を改装した健康複合施設「きほう健康ぷらざ」で28日、竣工式が開かれ、西田健町長や事業者ら36人が完成を祝った。来月1日から稼働する。
町によると、津波の到達が懸念される海抜6・5メートルの同保育所の高台移転に伴い、地域医療の充実を図る新たな施設を整備した。高齢化が加速する町は、健康寿命の延伸が課題となっている。
同施設は鉄骨平屋建てで、延べ床面積約840平方メートル、敷地面積約2560平方メートル。看護師4人と保健師2人が常駐する訪問看護ステーション、研修センターや健康相談窓口を設けた。
移住・定住サポートデスクでは、町地域おこし協力隊2人が相談対応や情報提供する。飲食可能な休憩室もある。総工費は8892万5千円。今年5月に着工し、9月に完成していた。
西田町長は「町民の豊かな生活に向け、保健と医療、福祉の連携体制の構築をさらに推進していく」とあいさつ。運用の目標に、在宅医療の充実と健康相談の強化、健康教育の推進を掲げた。