第50回衆院選は27日、三重県内852カ所で投票され、同日午後8時に開票作業が始まった。県内の小選挙区では1区で自民前職、2区で立民新人、3区で立民前職、4区で自民前職が当選を確実にした。比例東海ブロック単独立候補の県内出身者では、公明の前職が再選を確実にした。
1区では自民前職で元厚労相の田村憲久氏が立民新人の福森和歌子氏と共産新人の出口洋介氏を退け、10回目の当選を確実にした。福森、出口両氏は比例代表での復活当選に望みを託す。
自民前職と立民新人による接戦となった2区では、立民新人の下野幸助氏が自民前職の川崎秀人氏、共産新人の山本里香氏、維新新人の森口あゆみ氏を破り、初当選を確実にした。
3区では、元副総理で立民前職の岡田克也氏が強固な地盤を守り抜き、12選を確実にした。岡田氏に敗れた自民前職の石原正敬氏と維新新人の伊藤昌志氏は、比例代表の結果を待つ。
4区は前知事で自民前職の鈴木英敬氏が立民新人の青沼陽一郎氏と共産新人の中川民英氏を退けて2選を確実に。終盤にかけて鈴木氏を猛追した青沼氏は比例復活の吉報を待つ。
約3年ぶりの衆院選。「政治とカネ」を巡る問題や経済対策、地方創生などが争点となった。県内では自民が4議席を維持するか、2議席にとどまる野党が巻き返すかが焦点となった。