7流派の生け花一堂に 指導者ら79人の力作展示 三重・津

【7流派の作品が一堂に並ぶ会場=津市西丸之内の津リージョンプラザ3階で】

【津】三重県の津市内の生け花7流派が一堂に会する「諸流いけばな展」が26日、同市西丸之内の津リージョンプラザ3階で始まった。各流派の指導者ら79人の作品79点を展示した。27日まで。入場無料。

流派を越えて生け花文化の発展に寄与する津花道協会(百々壮一会長)の合同展で、津市民文化祭の一環として毎年開催。今年は同協会創立75周年で、例年を超える点数の力作が並んだ。

池坊▽未生流▽二葉流▽草月流▽未生流中山文甫会▽小原流▽嵯峨御流―が出品。赤い実のノイバラロやーズピンクのケイトウを現代的な器に生けたものや、シマハラン1種で動きを出した作品などのほか、同協会が文化庁の委託で開く「伝統文化子どもいけばな教室」の10作品もある。

百々会長(56)は「この5年で生活環境はずいぶん変わったが植物の美しさや生命力は変わることがない。周年で皆の気持ちが入った力作を見てもらえたら」と呼びかけた。