二見さんと生徒が絵や絵本 伊勢「賓日館」で作品展

【アトリエの受講生が手掛けたオリジナル絵本などが並ぶ会場=伊勢市二見町の賓日館で】

【伊勢】三重県伊勢市上野町の絵本作家二見正直さん(46)と、二見さんが主宰する「アトリエこぶまき」の作品展が、同市二見町の国指定重要文化財「賓日館」で開かれている。28日まで。

アトリエに通う小学生―70代の約30人と二見さんが、手作り絵本や水彩画など100点以上を展示した。

絵本づくりを学ぶ生徒らは、ストーリー構成からイラスト、製本まで手掛けたオリジナル絵本や紙芝居を出展。世界に一冊だけの手作り絵本が、来場者を楽しませている。子どもたちは、墨や水彩絵の具、カラーペンなどの画材を使い、自由な発想で伸び伸びと描いた絵画を披露。「海」をテーマに、メンバー全員で取り組んだ手作りカルタもある。

二見さんは福岡県出身で、6年ほど前に伊勢に移り住んだ。昨年から、自然に囲まれた自宅兼アトリエで、絵本づくりと絵画の教室「アトリエこぶまき」を主宰している。二見さんは「子どもと大人、それぞれの感性が融合した世界観を楽しんでもらえたら」と話していた。

来月10日午前10時から、市内の市生涯学習センターいせトピアで、二見さんの紙芝居とお話の催し「伊勢と第五福竜丸」が開かれる。