亀山に新工場完成 ボイラ製造「よしみね」、来月操業 三重

【亀山所長(右端)の案内で工場内を見学する野呂副知事(中央)と大濱社長=亀山市白木町のよしみね中部事業所で】

【亀山】明星工業傘下のボイラ製造業「よしみね」(本社・大阪市西区、大濱孝司社長)は24日、三重県亀山市白木町の亀山・関テクノヒルズで、「よしみね中部事業所」の開所式をした。京都工場からの移転で、11月中旬から操業する。

同社は昭和12年に創業。水管式ボイラを主に、設計から製造、販売をしており、バイオマス発電も手がけている。同事業所は鉄骨造りの工場と事務所を含む3棟。総延べ床面積約9千平方メートル、総投資額約40億円。

事業所では従業員約30人のうち、県内から6人を採用。今後、10人程度の地元採用を予定している。

式には、大濱社長と同事業所の亀山雄所長ら事業所関係者、野呂幸利副知事、市の笠井武洋政策部長、地元白川地区まちづくり協議会役員ら計約85人が出席。

大濱社長は「品質を維持し、災害に強い工場は不可欠。創業87年を迎え、100年企業に向けて、産業発展、社会貢献の精神で、皆さまのご期待に添えるよう頑張っていく」とあいさつした。

来賓の野呂副知事は「京都からステップアップした事業所が亀山に構えられたことを、うれしく思う」とし、「製造だけでなく、技術開発などの頭脳としての『マザー工場』の操業は、県の発展にもつながる」と祝辞を述べた。

終了後、参加者らは工場内に設置された機械などの設備を見学した。

開所式に先立ち、亀山市布気町の布気神社の多田照和宮司による安全祈願祭が執り行われた。