四日市の銀行で防犯訓練 強盗役が拳銃で威嚇 三重

【拳銃で脅して金を要求する強盗犯=四日市市諏訪町の三菱UFJ銀行四日市支店で】

【四日市】三重県警四日市南署は24日夕、四日市市諏訪町の三菱UFJ銀行四日市支店で、金融機関対象強盗を想定した防犯訓練をした。署員3人と同支店行員ら28人が参加した。

強盗犯役の署員が模擬凶器の拳銃を手に侵入。「全員立て! 手を上げろ」と発砲して威嚇した。窓口の行員に「有り金全部詰めろ」とバッグを差し出し、「動くな」と叫びながら金の入ったバッグを奪って逃走した。

職員は110番緊急通報ボタンを押し、金を入れたバッグを渡した後、カラーボールを持って逃走する犯人を追う訓練をした。また、犯人の身長や服装、年格好、逃げた方向などのメモを確認して、駆けつけた警察官に報告した。

同署生活安全課長は「署員到着までの時間稼ぎも大事だが、犯人を刺激せず、人命が最優先。犯人は犯行前に下見をしている可能性があり、平素から声かけを徹底するなど、狙われない環境作りに努めていただきたい」と総括した。

榎本弘敏支店長(50)は「訓練と分かっていても緊張した。改善点を指摘していただけて良かった」と話していた。