【伊勢】三重県伊勢市の特産「蓮台寺柿」を学ぶ体験学習が24日、市内の柿畑などで開かれ、地元の佐八小学校の児童らが収穫作業を体験した。
体験学習は、市の天然記念物でもある蓮台寺柿について知ってもらおうと、生産者や市、県などでつくる蓮台寺柿産地振興連絡会が開いている。
この日は、2、3年生14人が参加。学校で蓮台寺柿の歴史や栽培方法などを学んだ後、畑に移動した。畑では、農家の大西信孝さん(75)にはさみの使い方を教わり収穫に挑戦。「大きな実を探すぞ」「おいしそうなの見つけた」などと声を上げ、実を傷つけないよう慎重に収穫した。蓮台寺柿は渋柿のため、収穫後は、アルコールを使った渋抜き作業も体験した。
2年生の松井杏佳さん(7つ)は「オレンジ色で大きいのが採れた。家でお母さんと一緒に食べたいな」と笑顔をみせた。大西さんは「体験を通じて柿を好きになってもらい、大人になっても郷土の味を忘れないでほしい」と話していた。