児童ら手話学ぶ 伊勢の厚生小、聴覚障害者を講師に 三重

【大屋さんから手話を学ぶ児童ら=伊勢市の厚生小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の厚生小学校で22日、手話体験教室が開かれ、児童らが聴覚障害者の講師から、手話や音が聞こえない生活について学んだ。

市は、平成28年に手話言語条例を施行し、手話への理解を深める取り組みを続けている。小学校での手話教室もその一環で、今年は14校で予定している。

この日は、市聴覚障害者福祉協会会長で聴覚障害者の大屋眞理子さんが講師として来校し、4年生60人が参加。児童らは「おはよう」「こんにちは」といった基本的な手話を教わり、「手話に接続語はないのか」「生活で困ることは何か」などと積極的に質問していた。

また大屋さんは障害者の生活について、ライトの点灯で来客を知らせるインターホンや振動で知らせる目覚まし時計などを紹介し、日常生活の工夫を説明した。

大屋さんは「手話は難しいと思わず、伝えたい気持ちが大切。どんどん手話でコミュニケーションを取ってほしい」と呼びかけた。

体験した森田明莉さん(9つ)は「音が聞こえない生活は大変だと分かった。手話を覚えて、手話で話してみたい」と話していた。