11月2日、関宿重伝建選定40周年記念シンポ 亀山市文化会館・三重

【ポスターを持ち市民らにシンポジウムへの参加を呼びかける市職員=亀山市役所で】

【亀山】三重県亀山市は11月2日午後1時半から、同市東御幸町の市文化会館大ホールで、「関宿重要伝統的建造物群保存地区選定40周年記念シンポジウム」を開催する。入場無料。

関宿は、東海道五十三次の47番目の宿場町。昭和59年に選定され、東海道の宿場町としては、唯一の保存地区。東の追分から西の追分まで約1・8キロの街道には、江戸時代の面影を残す木造家屋などが軒を連ね、観光地として国内外から多くの観光客が訪れている。

シンポジウムは、「東海道関宿の町並み保存」と題して、三重大学の菅原洋一名誉教授が基調講演するほか、関小児童が「残していきたい関宿」をテーマにしたワークショップの成果を発表、関宿祇園夏まつりで関宿一帯を巡行する「関の山車」の祭りばやしを披露する。

また、菅原名誉教授がコーディネーターとして、「伝統ある町並みを未来へつなぐ」をテーマに、櫻井義之市長や文化庁文化財第二課の梅津章子主任文化財調査官ら計4人がパネルディスカッションする。

櫻井市長は「景観条例などの規制をかけ、20、30年経過する過程で、地域住民らが伝統や営みを継承してきた『関宿』は、大きな財産であり、歴史的風致を後世に継承していく」と話した。

当日の参加者を募っている。問い合わせは同市文化課=電話0595(96)1218=へ。