【伊勢】年齢や性別、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめる「インクルーシブスポーツ」体験の出前授業が21日、三重県伊勢市の中島小学校で開かれた。市内の皇學館大の学生らが指導役となり、児童らがボッチャを楽しんだ。
インクルーシブスポーツを推進する市と皇學館大生が連携した取り組み。同大で地域課題の解決に向けた活動「CLL活動」に取り組む学生らが企画、運営し、来月にかけて市内の小学校6校で開く。
この日は、大学生7人が指導者となり、3年生児童約40人が参加。児童らは、インクルーシブスポーツの意味やボッチャのルールを教わった後、実際に体験した。
ボッチャは、赤と青チームに分かれ、的となる白いボールにチーム色のボールを投げ合い、白いボールにどれだけ近づけるかを競う。児童らは、どう投げれば的に近づけるか作戦を考えて投げ合い、歓声をあげて楽しんだ。
参加した小椋詩音莉さん(8つ)と岡さつきさん(8つ)は「すごく楽しい。小さい子にも教えてあげたい」「障害がある人やお年寄りも楽しめると思う」と笑顔で話した。
同大文学部3年の若林咲季さん(20)は「すごく盛り上がってくれた。楽しみながら、共生社会についても考えるきっかけになれば」と話していた。