【伊勢】三重県伊勢市は、一般のドライバーが有償で客を運ぶ「日本版ライドシェア」の実証事業を12月5日―来年3月1日に実施する。県内では、7―9月に実証事業を行った志摩市に続き、2例目となる。
夜間のタクシー不足が課題となっている市は昨年度、県とともに夜間のタクシー増車配備の実証事業を行い、不足が生じている曜日と時間帯、不足車両数を調査した。
データを基に、ライドシェア実証事業は特に台数が不足しがちな木・金・土曜の午後8時―午前0時に実施。タクシー事業者の管理の下、木曜は3台以内、金曜は6台以内、土曜は8台以内を運行する。
市によると、初詣などでにぎわう年末年始や忘年会・新年会シーズンの繁忙期にライドシェアを導入することで、タクシー不足に対する効果を検証するという。事業費500万円のうち、半額を県が補助する。
鈴木健一市長は「住民も観光客も不便なく移動ができる環境をつくっていきたい。公共交通が充実するために、働く人の環境を支援することも考えていく必要がある」と話していた。