伊勢新聞

「庄野音頭」2曲に地元愛込め 11月3日「宿立400年祭」で初披露 鈴鹿

【鈴木代表(手前左)の歌声に合わせて踊りの練習をする会員ら=鈴鹿市庄野町の集会所で】

【鈴鹿】鈴鹿市の庄野地区でボランティア活動をするスダジィの会(鈴木貴巳子代表)が、11月3日に同市庄野町の川俣神社で開催する「東海道庄野宿 宿立400年祭」で、地域への思いを込めて作った「庄野江州音頭」と「庄野寄っといで音頭」の2曲を初披露する。

庄野江州音頭は400年祭を記念し、江州音頭のメロディーで同町の田邊幸一さん(76)が作詞。懐かしい地名や街道沿いに栄えた商店の数々、思い出の情景を挙げ、88番まで作った。当日は30番くらいまでを披露するという。田邊さんは「庄野に生れ育ち、元気に生きてきた。その思いを歌詞に込めた」と話す。

庄野寄っといで音頭は炭坑節の替え歌で、鈴木代表(71)=同町=が作詞。「月夜の明かりにホタル飛び」「笛に太鼓に獅子の舞い」など、残したい風景などを織り交ぜた。数年前に作ったが、コロナ禍や台風などでお披露目の時期を失っていたという。

21日は同町の集会所に会員9人が集まり、それぞれの踊りを練習。参加者らは鈴木代表の歌声に合わせ、楽しそうに踊っていた。

鈴木代表は「庄野地区は温かいまち。ホタルの会や獅子舞など、みんなの力で庄野の歴史が今も守られている。この思いをずっと引き継ぎ、これからも庄野のまちを愛していく」と話した。

同祭は午前10時―午後3時まで実施(小雨決行)。踊りの披露は午後1時から2時までを予定しており、誰でも一緒に踊れる。