伊勢新聞

J3入会へ現地ヒアリング ヴィアティン三重の審査向けJリーグ

【J3入りに向けた現地ヒアリングを終えた感想を語る(右から)ヴィアティン三重・後藤社長と大城Jリーグクラブライセンスマネジャー=東員町総合文化センターで】

サッカーJリーグの大城享太クラブライセンスマネジャーらが21日、東員町を訪れ、日本フットボールリーグ(JFL)のヴィアティン三重のJ3入会審査に向けたヒアリングを行った。

県内クラブで唯一J3クラブライセンスを取得している。運営会社の後藤大介社長、ホームタウンの東員町など7市町の担当者、県サッカー協会幹部らからクラブの現状、市町の支援状況の説明など受けた。

大城氏は「ホームタウン活動に関してはJFLの中でもかなりやられている」と地域に根ざした活動を評価。課題にさらなる施設拡充を挙げ「将来的にJ2基準以上のスタジアム、トレーニング施設が必要。自治体、サッカー協会とも協力して頂きたい」と述べた。

Jリーグへの正式な加盟の可否は11月末のJFL閉幕後のJリーグ理事会で決まる。JFL2位以内▽ホーム戦1試合の平均入場者数2千人以上―などの要件も満たす必要がある。

5試合(ホームゲームは3試合)を残して平均入場者数2026人の同クラブは観客動員数で基準を上回っている。一方競技成績は5位でJ3参入圏内の2位の高知との勝ち点差は「9」となっている。

ヒアリング後、「改めて地域に根付く活動を丁寧に大切にしていきたいと感じた」と話す後藤社長は、今季でのJ3入りに向けて「可能性はゼロではない。仮に難しくても残りの試合の結果が来年につながる。気を緩まずに行きたい」と話した。