ちりめん細工と木目込み人形 津で四人展 三重

【四人展を開いた(左から)裏川さん、長谷川さん、谷元さん、浦田さん=津市白山町南家城のやまちょう2階「ウキいき広場」で】

【津】古布を使ったちりめん細工や木目込み人形の作品展が21日、三重県津市白山町南家城の小売店「やまちょう」2階「ウキいき広場」で始まった。江戸から大正期の絹布を使った愛らしい下げ飾りや押し絵、木目込みのひな人形など計約150点を展示している。22日まで。入場無料。

ちりめん細工指導者の裏川典代さん(70)=津市=がかつて共に学んだ浦田きみ子さん(76)=松阪市=と谷元美知子さん(81)=同=、現在の生徒で木目込み人形師範の長谷川つねみさん(78)=津市=に声をかけ四人展が実現した。

ナノハナ、ウサギ、桃など50個のちりめん細工を輪からつるした下げ飾りや、5人の童子が輪になって手をつなぐ袋物など見事な作品が並ぶ。

いろはかるたの押し絵は絵札はもとより読み札の文字も絹でくるんで制作。木目込み人形では愛子さまご誕生記念の立ちびななどがあり、かつて呉服展示場だった和の雰囲気と調和している。

裏川さんは「古布のすてきな色合いを上手に生かしたいと思って制作している。多くの人に見てほしい」と話した。