耐震化工事の設計業者決定 尾鷲市、市体育文化会館と中央公民館 三重

【耐震化や取り壊しが決まっている、左から市体育文化会館、市庁舎別館、中央公民館=尾鷲市中村町で】

【尾鷲】耐震性不足が判明した三重県尾鷲市中村町の市体育文化会館と中央公民館について、市は21日、耐震・長寿命化工事の設計業者に、東原建築デザインなど3社で構成する特定建築設計共同企業体を選んだと発表した。契約金額は2954万9300円。

市によると、両施設はともに築40年以上がたち、施設や設備の老朽化が著しい。昨年2月の耐震診断で、体育文化会館のつり天井の安全性や水平面中間部の強度不足などが指摘された。両施設を耐震化した上で、市庁舎別館の機能を集約し、別館は取り壊す方針。

市は5月末から公募を実施し、東原建築デザイン、金箱構造、スターパイロッツでつくる共同企業体ら2事業者から応募があった。必要最小限の補強で両施設の耐震性を確保することなどを評価したという。関連事業費は約10億円で、令和8年度末の完成を見込む。