【志摩】皇學館大学の学生2人が若者に向けて三重県志摩市の魅力を紹介する動画を制作し、市の公式ユーチューブチャンネルで公開されている。
動画を撮影・編集したのは、市内在住で文学部3年の山中永羽さんと、鈴鹿市在住で現代日本社会学部3年の川上諒太朗さん。同大の「伊勢志摩共生学実習」の一環として市と連携し、若者に志摩市への興味や愛着を持ってもらおうと、6月から動画の制作に取り組んだ。
2人は総合政策課や広報広聴課の職員らと会議を重ね、8―9月にかけて取材や撮影、編集を実施。短い動画を好む若者を想定し、縦型のショート動画計5本を作った。
山中さんは、地元に住む大学生がお薦めしたい「志摩の海の風景」をランキング形式で紹介。中学生の頃、浄瑠璃語りとして参加経験がある地元の伝統芸能「安乗の人形芝居」の魅力を伝える動画も作り、若い世代が興味を持つようにオリジナルのキャラクターを登場させるなど工夫した。
市外出身の川上さんは、ターゲットの「志摩市を訪れたことがない若者」と同じ立場であることを生かし、自分が行ってみたい場所を取材。遊覧船から見た英虞湾の風景、国府白浜、志摩の灯台を3本の動画にまとめた。
山中さんは「人に何かを伝える難しさを感じた。動画を見て『志摩市に来てみたい』と思ってもらいたい」、川上さんは「志摩市に興味を持ち、いろんな所に行って志摩の魅力を見つけたいと思う機会になった」と話した。