伊勢新聞

各候補、支持拡大に奔走 衆院選公示後初の日曜・三重県内、2区4人も舌戦展開

【祭りの参加者に手を振る候補者=伊賀市内で】

衆院選の公示から初の日曜を迎えた20日、三重県内でも小選挙区の立候補者らが支持拡大に奔走した。与野党の4人が立候補した激戦の三重2区では、自民の前職が1期目の経験を生かして人口減や災害への対策を進めると強調。野党の新人らは自民派閥の裏金問題を批判し、政権交代の必要性を訴えた。

地元9カ所で演説

 山本 里香候補66共新

「私を育ててくれた市民に訴えを聞いてもらおう」と、地元の四日市市で遊説。国道沿いなどの9カ所で演説に立った。活動の合間を縫って党員らの会議に参加したり、テレビのインタビューに答えたりした。

中央緑地付近の路上では、国道1号を通る車に向かって「裏金議員を選挙で復活させてはならない」と強調。「あなたの一票が政治を変える。政治資金パーティーや企業団体献金、裏金とは無縁の山本里香に力をください」と訴えた。

四日市を主戦場に

 下野 幸助候補47立新

知名度向上を目指し、県議時代の選出区(鈴鹿市)ではない四日市市を主戦場に選んだ。5カ所で個人演説会を開き、国道沿いの路上でも演説。県議時代の所属会派「新政みえ」の県議らも応援に駆け付けた。

内部地区市民センターで開いた演説会では「誰が政治をしても同じだと思うことで、喜ぶのは裏金議員だ。国民感情から離れた政治を変えよう」と強調。「大変厳しい選挙戦。本当に負けています」と述べ、支持拡大に協力を求めた。

鈴鹿と伊賀で活動

 川崎 秀人候補42自前

午前は鈴鹿市内を遊説し、2カ所で街頭演説。比例東海ブロックに単独立候補した愛知県出身の自民前職と並んで支持を呼びかけた。午後は伊賀市内を訪れ、市民センターなどの3カ所で個人演説会を開いた。

飯野神社(鈴鹿市長太旭町)の境内では、支持者らを前に「私は無派閥なので裏金はもらっていない。裏金に怒りを感じている」と説明。1期目の経験を生かし、人口減に伴う問題の解消や南海トラフ地震への備えを進めると訴えた。

上野天神祭で訴え

 森口あゆみ候補59維新

終日、地元の伊賀市で活動。旧郡部を含む7カ所で街頭演説に立った。最終日を迎え、大勢の見物客らでにぎわう上野天神祭の会場も訪問。忍者姿のスタッフらと共に、チラシを配りながら会場を練り歩いた。

上野市駅前の街頭演説では「子どもたちの権利を守ることが私の使命」とし、教育の無償化を進めると強調。「子どもたちに投資をすべき。政治家が裏金で無駄遣いをしてはいけない。次世代に政治のツケを残さない」などと訴えた。