伊勢型紙で会員交流 津市母子父子寡婦福祉会が講習会

【後藤講師(左端)の手ほどきで伊勢型紙に挑戦する参加者ら=津市久居東鷹跡町の久居総合福祉会館で】

【津】三重県津市母子父子寡婦福祉会(大富久子会長、会員438人)は19日、同市久居東鷹跡町の久居総合福祉会館で「伊勢型紙づくり体験」を開いた。久居・香良洲両地区の小学生―70代の会員計25人が参加し、柿渋染めの紙を専用カッターで切り抜く豆色紙作りに挑戦した。

一人親家庭と寡婦を支援する県母子寡婦福祉連合会の地域事業。津市の福祉会では毎年企画を変えて実施しており、本年度は同市の伊勢型紙講師、後藤美智子さんを招いて10―11月に4会場で行う。

後藤講師は「鉛筆を持つようにカッターを持つ」「左から右へ、縦から横へ動かす」などと説明。参加者は縦横約13センチの色紙に合わせ、厚い渋紙に苦心しながら花、昆虫、魚など好みの下絵に沿って切り抜き、出来上がった色紙を立てるスタンドも紙粘土で作った。

久居地区の小学4年の女児(9つ)は「細かいところを切って芸術家気分を味わえた」、香良洲地区の71歳の女性は「細かいところが難しいができるとすごく楽しい。会の集まりは交流ができていい」とそれぞれ話した。