【度会郡】安心安全に生産された食材を子どもらに食べてもらう取り組みの一環として、三重県玉城町は10月から町内の小中学校5校の給食で、「みえの安心食材」に認定されている県のブランド米「結びの神」(三重23号)の提供を始めた。
猛暑の中でもすくすく育つ高品質な米として品種改良により誕生した「三重23号」のうち、こだわりの農法でみえの安心食材認定を取得し、一定基準(玄米タンパク含有量6・8%以下)に達した一等米が結びの神となる。粒が大きくもちもちしているが、べたつきすぎないので冷めてもおいしいのが特徴という。
同町ではこれまで、給食には町産のコシヒカリを使っていたが、みえの安心食材を生産者や消費者に広めようと、結びの神を給食で使用することにした。
本年度は、町内の農家4軒から結びの神と三重23号を計6450キロ購入し、五校の給食で提供。購入分がなくなったら、町産コシヒカリに切り替える。
18日は、辻村修一町長が同町蚊野の外城田小学校を訪れ、1年B組の児童19人と一緒に給食を味わった。メニューは、ご飯(結びの神)▽手作りシューマイ▽豆腐とワカメのスープ▽牛乳―で、ご飯以外にも町産や県産の食材を使用した。
1年B組の二ノ宮麻由さんは「いつも食べているお米より甘くておいしかった」とにっこり。辻村町長は「安心安全な食材を食べてもらうことが子どもたちの健康につながる。結びの神をもっと広めるため、農家の皆さんにも意欲的に栽培してもらいたい」と話した。