伊勢新聞

斎王まつりの魅力紹介 度会町で井上さん写真展 陶芸と布草履も展示

【斎王まつりをテーマにした写真展を開いた井上さん=度会町上久具の「木ままな美術館 cafe萌音」で】

【度会郡】三重県度会町上久具の「木ままな美術館 cafe萌音」で、明和町上村のアマチュア写真家、井上清一さん(69)の写真展「斎王~王朝ロマン~5」が開かれている。30日まで。木、金曜は休み。

井上さんは平成18年に知人から一眼レフカメラを譲り受けたことをきっかけに、風景や季節の花などを撮り始めた。飛鳥時代から南北朝時代まで、天皇に代わって伊勢神宮に仕えた皇女「斎王」をしのんで明和町で行われる「斎王まつり」も毎年撮り続け、明和町観光大使として地元の魅力を発信している。

同展には、令和4―6年にかけて撮影した中から18点を選んで展示。緊張が解けて笑顔を見せた斎王役の女性、京の都から斎宮に向かった旅の様子を再現した「斎王群行」、前斎王役の女性から今年の斎王役の女性に檜扇を伝承する場面を切り取った作品などが並び、訪れた人がみやびやかな情景を楽しんでいる。

井上さんは「平安時代の衣装を間近で見られる機会。一度見に来ていただければ」と話した。

会場には、伊勢市の作家2人の作品も展示・販売。東出明美さんが編み上げた布草履や田畑弘子さんが制作した練り込みの陶芸作品が並ぶ。