U18・U16陸上大会のU18女子砲丸投げ(4・0キロ)に出場する稲生高1年、小川莉緒は、志摩市立東海中3年の昨年10月、愛媛県で開催した同大会U16女子砲丸投げで2年連続2度目の優勝を果たした。あれから1年。U18のカテゴリーで再び臨む大会は伊勢が舞台。「慣れた場所に全国の選手が集まることにわくわくしている」と目を輝かせる。
168センチの長身に、野球で鍛えた肩の強さが武器。中学時代、軟式野球部に所属しながら投てきの選手としても活躍。中2から学校に陸上競技専門の教員がおらず、地域の競技関係者の助けも借りて中3夏の全中で優勝、秋のU18・U16大会はU16で女子中学砲丸投げ(2・721キロ)の県記録を20年ぶりに塗り替える15メートル60で2連覇した。
高校では男子砲丸投げインターハイ優勝などの経験がある陸上部顧問、南幸裕教諭から本格的な技術指導を受けるほかウエートトレーニングにも取り組む。円盤投げの練習も始めて、10月の国民スポーツ大会は自己新記録で準優勝した。砲丸投げで出場する今年最後の全国大会で「1位を目指し、まずは自己記録を更新する」と意気込んでいる。