伊勢新聞

地域の公共交通考える いなべ北勢線市民グループ、11月2日にサミットと講演会 三重

【ポスターを手に参加を呼びかける安藤会長=いなべ市内で】

【いなべ】三岐鉄道北勢線沿線の地域活性化などに取り組む三重県いなべ市の市民グループ「北勢線とまち育みを考える会(ASITA)」は11月2日、いなべ市役所シビックコア棟で「中部地区路面電車サミット2024いなべ大会」と「北勢線開業110年記念講演会」(伊勢新聞社など後援)を開く。

サミットは中部地区路面電車愛好友好団体協議会が、団体相互の情報交換を目的に平成14年から開催。22回目となる今回は、ASITAが主催する。開始は午後1時からで、東海・北陸地方で活動する10団体が参加の予定。各団体が日頃の活動を紹介し合い、情報交換をする。

記念講演会は午後2時20分から。「地域で進める三重の交通」と題した県交通政策課の藤田雄一課長の基調講演や、ASITAのメンバーが北勢線の現状や地域活性化に向けた取り組みを報告したり、「北勢線が本当に地域住民の足となるために」をテーマにしたパネルディスカッションもある。

午後6時からは懇親会を開き、食事をしながら参加者同士交流を深める。懇親会へは、参加費5千円が必要となる。

北勢線開業110年となった本年は、北勢線の経営が近畿日本鉄道から三岐鉄道に移って20年になるのと同時に、ASITAの結成20年の節目の年にもあたる。

安藤たみよ会長は「地域の公共交通がそこに住む人にとって欠かせない足となるために、これから私たちが何をすべきか、一緒に考えてみませんか」と、一人でも多くの参加を呼びかけている。問い合わせはASITA=inabesummit2024@gmail.com=へ。