書家髙木さんが実技指導 桑名・津田学園で特別授業 三重

【髙木さんの力強い筆運びに見入る生徒ら=桑名市野田の津田学園総合体育館で】

【桑名】日本芸術院会員の書家、髙木聖雨さん(75)=東京都=による特別授業が16日、三重県桑名市野田の津田学園総合体育館であった。学園の中学1―3年の66人が参加し、書の実技指導を受けた。

髙木さんは漢字の成り立ちや歴史について解説し、その場で篆書(てんしょ)や行書、草書などさまざまな書体で作品を書いて見せた。

この後、生徒たちは古代中国で用いられた甲骨文字を練習し、色紙に書いた。書き終えると、最後に「津田学園」「津田中」と入った印を押して完成させた。

「夢」という文字を書いた中学1年の大村啓翔(けいと)さん(12)は「楽しく学べた。色紙は家に飾りたい」と笑顔で話した。

授業は、文化庁が推進する「文化芸術による子供の育成事業」の一つ「子供 夢・アート・アカデミー」の一環で行われた。