絵と書で夫妻二人展 津で坂本さんと川口さん 三重

【作品を紹介する坂本さん(右)川口さん夫妻=津市中央の三重画廊で】

【津】津市八町の「美術空間漣塾」を主宰する画家の坂本泰漣さん(65)と書家の川口茜漣さん(64)夫妻の二人展が16日、同市中央の三重画廊で始まった。互いの近作計26点を展示・販売している。20日まで。

共に県内外で個展や二人展を開いており、同所での二人展は20年前に始まり今回が16回目。

絵と書で2人のジャンルは違うが、坂本さんは描いた色、川口さんは置いた点や線と、それぞれやりとりを重ねて作り上げる手法は共通。坂本さんは今回の「新しい太陽」で紙を貼ったパネルに板塀を思わせる絵肌や唐草模様などを描いている。

川口さんは書きたい内容で和紙と洋紙、油煙墨と松煙墨などを使い分けるといい、今回は墨に胡粉を重ねた抽象表現「うつろひ」などを発表している。

二人は「感性が近いので共に発表することで響き合いが広がる。多くの方に見ていただけたら」と来場を呼びかけた。