伊勢新聞

稲村亜美さん一日船長、「神スイング」も披露 津まつり3日間で30万5000人

【和船山車「安濃津丸」から沿道に手を振る稲村さん=津市内で】

【津】三重県津市の新旧の芸能が一堂にそろう「津まつり」(同実行委員会主催、川北晃司会長)が13日、最終日を迎えた。タレントの稲村亜美さん(28)が和船山車「安濃津丸」の一日船長を務める大パレードや、津の郷土芸能団体の山車がそろう安濃津芸能絵巻があった。3日間全て晴れたのは平成25年以来で、前夜祭も含めて昨年より9万5千人多い30万5千人(主催者発表)が来場した。

大パレードでは稲村さんが前葉泰幸市長から櫂(かい)を受け取り「安濃津丸、出発!」とかけ声。津市を訪れるのは2回目で「活気があって皆さん温かい」と印象を話し、話題となった「神スイング」を披露する場面もあった。

津商工会議所青年部のYEG祭会場では、お笑い芸人のとにかく明るい安村さんを一目見ようと黒山の人だかりで、持ちネタの「全裸に見えるポーズ」が決まるたび歓声が上がった。

津まつり史上初めて、郷土芸能団体の山車が集合する「安濃津芸能絵巻」では、安濃津丸に続いて津しゃご馬や伊勢津太鼓などの山車5台が並び、津郷土芸能連絡協議会の会員約300人が合同演奏で大いに盛り上げた。

【5台の山車の前で合同演奏した「安濃津芸能絵巻」=津市内で】

津まつり実行委副会長で大パレード部会部長の山路貴裕さん(52)は「山車がそろうのは初めてで、お客さんも演舞者も一つになれた。心に刻み郷土愛を育んでほしい」と話した。