伊勢新聞

志摩市長選、橋爪氏が無投票で再選

【万歳三唱で当選を喜ぶ橋爪氏(中央)=志摩市阿児町鵜方の選挙事務所で】

【志摩】任期満了に伴う三重県の志摩市長選は13日、告示された。無所属現職の橋爪政吉氏(49)=大王町波切=以外に立候補者がなく、無投票で再選を果たした。

橋爪氏は午前9時半ごろ、同市阿児町鵜方の市商工会館駐車場で出陣式を開き、約300人(主催者発表)の支援者を前に、公約として「価値観、安心、教育、産業、行政」の5つのチェンジを掲げ、ガンバローコールの後、選挙カーに乗り込み遊説に向かった。

午後5時過ぎ、同町鵜方の選挙事務所に無投票当選の一報が入ると、集まった支援者から大きな拍手が起こった。一見勝之知事や前衆院議員の鈴木英敬氏、吉川有美参院議員、地元選出の県議、県内の首長らも駆け付けて祝福した。

橋爪氏は支援者に礼を述べ、「前回もスローガンはチェンジだったが、今回もあえてもう一度変化を求めていくという『チェンジ! さらに前へ』を掲げた。皆さんに『いい町になったな』と言ってもらえるような志摩市を実現するために2期目をまい進していきたい」と決意を述べた。娘のはなみさん(21)から花束を受け取った後、支援者らと万歳三唱して喜びを分かち合った。

2期目に向けては、「防災・減災対策を止めることなく、南海トラフ地震発生時の逃げ遅れゼロを目指してしっかりとやっていきたい。経済も一次産業をどう支援できるのか、さまざまな事業を検証しながら取り組みたい」などと強調。「今回は無投票という形で改めて4年間実行するチャンスをいただいた。子や孫の世代に自慢できる新しい志摩市をつくりあげていきたい」と話した。