アサギマダラ今年も飛来 津・里の丘広場に咲くフジバカマに 三重

【フジバカマで羽を休めるアサギマダラ=津市一志町波瀬の「里の丘広場」で】

【津】三重県津市一志町波瀬のボランティア団体「里山ファンクラブ」(水谷賢次会長、会員13人)が管理する「里の丘広場」のフジバカマ畑で、長距離を移動するチョウとして知られるアサギマダラが今年も飛び始めた。

アサギマダラは夏の間は主に山地で生活し秋になると低地に降りる。移動距離が2千キロメートルを超えるものもあり「渡りチョウ」「旅するチョウ」などと呼ばれている。

同広場は波瀬地区の下之世古自治会が所有。同団体が5年前からフジバカマを植え、飛来の名所となっている。

今年は2月に約1000平方メートルに植え付けた。病害や水枯れなどで3割ほどが枯れたものの先月初旬に開花し、今月10日に初めて飛来。好天の11日は朝から4、5匹がふわりふわりと舞い、愛好家が撮影した。

会場内で同団体の活動やアサギマダラを通じた交流、地域の名所などをパネルで紹介しており、水谷会長(76)は「ノートやアンケートを見ると市外や県外から来てもらっている。いろんな人のつながりができるといい」と話した。