「マルゴみかん」出荷始まる 南伊勢町のJA撰果場、糖度高くほどよい酸味 三重

【出荷が始まったマルゴみかんの選別作業=南伊勢町船越で(JA伊勢提供)】

【度会郡】三重県南伊勢町船越のJA伊勢南勢撰果場で9日、「マルゴみかん」のブランド名で親しまれる温州ミカンの出荷が始まり、生産者が持ち込んだミカンを人と機械が大きさや形、傷の有無で選別し、箱詰めする作業に追われている。

町内では、JA伊勢マルゴ柑橘(かんきつ)部の79人が約40ヘクタールで、温州ミカンやセミノールなどのかんきつ類を栽培している。

JA伊勢によると、温州ミカンは糖度が高くほどよい酸味が特徴。今年は夏場に雨がなかったが、9・10月に雨が降ったことで例年並みの大きさに育ち、夏の高温により糖度が高くなったという。12月上旬から中旬をピークに来年1月上旬まで、県内市場に約400トンを出荷する見込み。

同柑橘部の山川広大部会長(38)は「今年は糖度が高く、酸味もほどよく残ったおいしいミカンに仕上がっている。ぜひ食べてほしい」と話した。