伊勢新聞

中学生がマーケティング学ぶ 四日市、三重平中で三十三総研授業

【三重平中学校での出張授業で講義する高川氏(右)=四日市市三重8丁目で】

【四日市】三十三総研(三重県四日市市)は7日、同市立三重平中学校(三重8丁目)2年生75人を対象に「マーケティングのポイント」と「泗水十貨店について」の授業を実施した。

同校では、主体性・協働性・社会性の育成を目的に、キャリア教育における独自学習「四日市学」「マーケティング学」を授業の一環として実施しており、来年1月27日にはイオン尾平店(尾平町)で四日市のおすすめ商品について、生徒自らがスクリーンにスライドを投影し、PRを行うかたちで顧客を対象にプロモーションする予定にしているほか、来年5月の修学旅行では、イオン海浜幕張店(千葉市美浜区)で発表を行うことを学習の最終目的にしている。

この日は事前学習として、同総研コンサルティング部の高川純一サブリーダーが講師を務め、「泗水十貨店」やマーケティングについての基礎知識を学ぶことで、今後のスライド作成やPR活動に生かすことを目的に実施した。

「マーケティングのポイント」で高川氏は、マーケティングの目的や商品を買ってもらうための戦略について解説したほか、スーパーの陳列棚を例に「自社が販売するペットボトルのお茶をどうすれば買ってもらえるか」というテーマで議論し、生徒からは「人気アニメとのコラボパッケージにする」「割引券をセットにする」などの意見があった。

「泗水十貨店について」で同氏は、四日市市の新ブランドとして「泗水十貨店」を立ち上げた目的について、中心市街地の新しいバスターミナル「バスタ四日市」開業などに伴う四日市の人流増加を見越した、新たな四日市土産の確立が狙いであると説明したほか、ブランドの特徴として、パッケージの統一や販売店のレイアウトなどを挙げ、それらの特徴がマーケティング戦略上、どういった目的を持つのかについて解説していた。