伊勢新聞

特殊詐欺被害を未然に防ぐ コンビニ店長と店員に感謝状 三重・四日市南署

【中西署長(左)と石橋店長=四日市市新正の四日市南署で】

【四日市】特殊詐欺被害を未然に防止したとして三重県警四日市南署(中西通署長)は8日、四日市市安島のファミリーマート近鉄四日市駅前店の石橋優太店長(27)と男性スタッフに感謝状を贈呈した。

9月15日午前8時15分ごろ、70代の女性が来店し4万円分のギフトカード購入を申し出た。特殊詐欺ではと不審に思ったネパール人留学生スタッフのクンワル・ラメシュアルさん(29)が用途を尋ねると、「パソコン画面がフリーズし、指示された番号に電話するとギフトカードを買うように言われた」と話したため、警察への通報を勧め被害を未然に防いだ。

贈呈式で、中西署長は「適切な声かけによって被害を水際で食い止め警察活動に寄与された」と感謝状を手渡した。

7月に続き、今年2度目の感謝状を受け取った石橋店長は「普段から疑わしい時はすぐに警察に通報をと指導している。引き続き徹底したい」と話していた。

県内の特殊詐欺等被害は1月から8月末現在で185件、被害額は約4億5810万円、同署管内では18件、約5810万円で、前年比は県内、管内とも件数、被害額いずれも増加している。