伊勢新聞

花粉症を減らす森づくり紹介 三重県松阪庁舎でミニ講演会

【「花粉症を減らす森づくり」のミニ講演会=松阪市高町の県松阪庁舎で】

【松阪】「木の日」の8日、三重県は松阪市高町の県松阪庁舎ロビーで職員のミニ講演会「花粉症を減らす森づくり」を開いた。ロビーは10月の「三重のもりづくり月間」に合わせ、丸太や樹木で飾り、森林をイメージした空間に模様替えした。期間は25日まで。

講演会では県松阪農林事務所森林・林業室森林保全一課の山中豪課長代理が、スギ・ヒノキの花粉症対策として北方で植えられているマツや九州の広葉樹センダン、中国のコウヨウザンを植林する試みを紹介した。品種改良についても「花粉が少ないものを選抜し増えている。無花粉もある。数十年後使われているだろう」と話した。

ロビーは「木に触れ、木を感じ、木に親しむ」をテーマに展示し、木で作ったボールや木工作品を並べ、ブナやケヤキ、スギなど45種類の木片をそろえ手に取って重さが分かる標本がある。「みえ森と緑の県民税」についてパネル展示している。

ミニ講演会のテーマは「きのこの日」の15日が「きのこ」、22日が「森と木の仕立て方」で、それぞれ職員が午後零時20分から半時間ほど語る。15日から18日まで、シイタケやウスヒラタケなど県内で栽培しているキノコの現物を展示する。