生活保護訴訟、鈴鹿市控訴へ 停止取り消し判決に不服 三重

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市は7日、生活保護受給者の自動車保有を巡る津地裁の判決を不服とし、控訴することを決めた。同日の臨時議会で控訴の方針を諮り、原案通り可決した。

裁判は身体障害がある市内女性(72)が、所有する自動車の資産価値を示す見積書を提出しないことを理由に、生活保護を停止させることは違法として市を訴え、津地裁は9月26日、市に生活保護の停止処分を取り消すよう命じた。

控訴の決定を受け、末松則子市長は「市としては生活保護事務を適正に実施してきた。判決内容を上級省庁や県と精査、協議し再び司法の判断を仰ぐ」とコメントした。

市は10日までに、津地裁に控訴状を提出する。