伊勢新聞

美杉小児童らマコモ収穫 栽培者団体協力、鎌で手刈り 津・三重

【会員の手ほどきでマコモの収穫作業をする児童=津市美杉町上太郎生で】

【津】三重県津市美杉町の市立美杉小の3、4年生児童13人が7日、同町上太郎生の田でマコモを収穫した。栽培者の団体「86石まこもの集い」(横川惣吾代表、会員13人)の手ほどきで鎌を使って手刈りした。

マコモはイネ科の多年草で根元のマコモタケが食用になる。同団体は地域農業の活性化を目的に栽培をしており現在約2万平方メートルで約8トンを生産。地域の産業を学ぶ同小の総合学習に協力し13年目となる。

児童は4月に約600平方メートルに約300株を植え付け、7月に観察に訪れた。この日は横川代表(70)から「足をしっかり開き、慌てず白い実の部分の下を切る」などと説明を受けた後、長靴に手袋、ゴーグル姿で約2・5メートルに育ったマコモの田に入った。株の根元の膨らみを探して鎌で次々に手刈りし、約600本を収穫した。

4年の中西夢都さん(9つ)は「一気に力を入れると取りやすい。マコモは炊き込みご飯で食べるのが好き」と話した。

収穫したマコモタケは各家庭に持ち帰るほか給食できんぴらなどに使う。児童は今月横川代表らを招いて学習の成果を発表する。横川代表は「マコモが年々広がり手応えを感じている」と話した。