伊勢新聞

鈴鹿サーキットで「ふるさと納税」を 現地決済型システム、市が13日開始 三重

【ふるさと納税の現地決済型システムについて説明する末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市はふるさと納税の新たな寄付手段として、13日から同市稲生町の鈴鹿サーキットで、二次元コードを使った現地決済型システムを導入する。

市外から訪れる観光客などが利用でき、寄付額に応じた電子クーポンを返礼品として受け取る仕組みで、県内では5番目。今後、導入施設は順次拡大を見込む。

13日午前11時からは、寄付額3万円で、同日販売開始となる来年のF1日本グランプリレースのチケット購入時に使用できる9千円分の電子クーポン、21日午前10時からは、最低寄付額3千円で900円分の遊園地入園券やパスポート購入時に使用できる電子クーポンがそれぞれ取得できる。

市によると令和5年度は約5億円の寄付があり、今年度の目標は6億円。同システムを活用することで、市への観光客や来訪者に直接寄付を促し、寄付額の拡大や交流人口などの増加を図るのが狙い。

7日の定例記者会見で末松則子市長は「13日を皮切りに、市内の飲食店などでもシステムを広げていくことができれば」と話した。