皇學館の４年生右腕佐野が優勝を決める四日市大の２回戦で１０１球を投げきり１失点完投勝ち。「２、３年の時はやられていたので絶対抑えてやろうという気持ちで入った」。失点を６点リードの九回、四日市大２番西村のソロ本塁打で失った１点にとどめて、学童野球以来という優勝投手になった。
死球は１つのみ。内外角を丁寧に突く投球で、一回から六回まで四日市大の打者に二塁さえ踏ませぬ投球を見せた。七回２死から四日市大４番打者を内野安打で出した後、５番打者に中前打を許したが、三塁を狙った一走を４年生中堅手小阪が好送球で刺してピンチを免れ「後ろにもだいぶ助けられました」。
皇學館大が準優勝した昨年５月の東海地区大学春季選手権で優秀選手賞を受賞。教育実習と平行して臨んだ今季、チームメートの３年生右腕工藤とリーグトップタイの４勝をマークして最上級生の意地を見せた右腕は、大学最後の東海大会に向け「気負わず、同じ大学生と思って強気な投球で行きたい」と話した。