【伊勢】三重県伊勢市前山町のデザイナー高瀬洋さん(66)の伊勢和紙を使った作品展「幸せの国々・北欧を描く」が、同市の大豊和紙工業伊勢和紙ギャラリーで開かれている。伝統工芸の伊勢和紙に、色彩豊かな北欧の風景を表した作品が並ぶ。27日まで。
展示されているのは、手書きのデッサンをベースに、コンピューターグラフィックスで作画したデンマークやスウェーデンの風景画35点。コペンハーゲンのカラフルな街並みやカフェからの眺め、運河の景色など、和紙の風合いをいかした独特のくすみがかったパステルカラーが会場を彩っている。
高瀬さんは、商業施設や店舗などの設計、デザインを手がけるデザイナー。本業の傍ら、以前、仕事で訪れた北欧でのスケッチ画などを基にコンピューターを使って作画し、和紙にプリントして作品に仕上げている。
高瀬さんは「和紙を使うことで落ち着いた表現になり、見る人も穏やかに気持ちになる。窓に映り込む町の景色や、空や雲の表情など、北欧の雰囲気をゆっくり楽しんでほしい」と話していた。