【亀山】東海道関宿まちなみ保存会(増亦肇理事長)と亀山市文化課は5日、三重県亀山市関町新所の関地蔵院で、「第1回関宿かるた大会」を開催した。
大会は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「関宿」が、今年12月で選定40周年を迎えることから、市の記念事業として実施。また、関地蔵院の地蔵堂と愛染堂、鐘楼堂の3棟が、国の重要文化財に指定されていることから、国が提唱する重要文化財の活用イベントの一環。
関宿にちなむ内容が詠まれた「関宿かるた」は平成21年、市と同保存会が協働事業として作成。関宿が東海道五十三次47番目札所のため、「あ」―「ん」まで46文字で始まる五七五調のかるたに「関」で始まる札を加えて、計47文字のかるたとした。
例えば「い」は「一休が 開眼供養の 地蔵院」、一札加えた「関」は「関宿を つなぐ今人 未来人」。関宿を紹介する一枚一枚には、それぞれの文字に関連する絵が描かれている。
10―80代の男女計23人の参加者は、詠み手の札に集中しながら、一枚の札を競い合い、予選を勝ち抜いた6人が決勝戦に挑んだ。
優勝した伊藤冬さん(12)=関町中町=は「大会に向け、姉と練習した成果が優勝につながり、うれしかった」と話していた。
市は、11月2日に市文化会館で開催する「関宿重伝建選定40周年記念シンポジウム」で、伊藤さんと準優勝者の2人を表彰するという。